物流、建設、製造といった重要なインフラを支えるノンデスク産業の課題解決に取り組むX Mile(クロスマイル)株式会社。ノンデスク事業者向けに経営管理や労務管理などを提供するノンデスクSaaS・プラットフォームや、ノンデスク業界に特化したHRプラットフォームなどを提供し社会に貢献し続けています。今回はそんなX Mile社の採用担当者の田中様にお話を伺いました。
▼話を伺った方
X Mile株式会社 HRBP 田中是路氏
大阪出身。大学時代は日本拳法部に所属し、全国大会の優勝経験がある。新卒ではエン・ジャパンに入社し、求人広告の法人営業を経験。その後は複数社で人事採用責任者や広報などを経験し、2024年1月にX MileにHRBPとして入社。漫画が好きで少女漫画から少年漫画、昭和の漫画まで幅広く読んでいる。
目次
採用支援サービス導入の背景をお聞かせください。
SaaSプロダクトを充実させるためにエンジニア採用を強化したいと考えていました。当時はエンジニア採用の経験がある人が社内におらず、これまでは紹介などを通じて採用を行っていた状況でした。採用担当も私1人のみで会社の規模が拡大するにつれて業務がさらに厳しくなってきていたんです。
選考管理やイベント準備、採用広報など採用活動全般に加えて中途採用や正社員だけでなく業務委託の採用も行っていました。新卒採用を始めるという話も加えて出てきたことで、1人でこれらを担うのはさすがに難しいと感じ、採用支援サービスの導入を検討することにしました。
その際、投資家の方を通じてWHOMの中島さんをご紹介いただきサービスの内容をお聞きしたのが導入のきっかけです。
WHOMの採用支援を選ばれた理由は何でしょうか?
WHOMの方はエンジニア採用に関する経験と知識が非常に豊富で、とても魅力的に感じました。「エンジニア採用を強化したい」という当社のニーズにぴったりだと思い、WHOMを選びましたね。
他社ではリクルーターの質にムラがあると耳にしましたが、WHOMは面談やリクルーターとのマッチングの過程が非常に丁寧で安心してお任せできると感じました。
WHOMとのプロジェクト開始後の取り組みを教えてください。
最初にキックオフミーティングを行い、スカウト対応をリクルーターの方にお任せする形になりました。その後は週1回のミーティングを通じて、スカウトの数字の振り返りや、課題、今後やっていきたいことなどをすり合わせながら進めています。
ミーティングでまず具体的に確認するのは、スカウトの送信数、既読率、返信率などの数字です。数字の増減から原因を探り、対策を話し合っています。たとえば返信率が低い場合、「送信はされ既読にはなっているが、応募がない」という状況なので、求人内容の見直しについて提案してもらいます。リクルーターの方や中島さんが具体的なアイデアを出してくださり、一緒に内容を改善していけるのが心強いです。
採用支援サービスの活用で、特に良かったポイントはありますか?
エンジニア採用に関する理解が深いため業務がとてもスムーズに進んだところです。たとえば「この求人をこの層に送りたい」と伝えると必要な人材像や求める経歴をすぐに理解していただけるので、1から説明する必要がなくとても助かりました。
エンジニア特有の用語についても言語やフレームワークなどをしっかり認識していただけたのも良かった点です。認識のズレがないため、業務上の手間が省け時間のロスが少なく済みました。おかげで面接以降の重要な対応に集中することができています。
これまで母集団形成に時間を割くのが難しかったのですが、サービスの活用によって最初の母集団形成がスムーズになり採用活動全体が効率よく進むようになりました。当社の場合、採用プロセスに入った候補者は最終的に採用につながることが多いんです。母集団の充実が大きな成果を生み出していると感じます。
実際の採用活動には、どのような変化がありましたか?
パイプラインの数が増えたことで採用活動に余裕を持てるようになりました。以前は「この人しかいない」と思い込んで進めることがあり、冷静さを欠いてしまう場面もありました。WHOMのサービスを活用することで「ほかの方も応募してくれている」という安心感が生まれ、視野を広げながら対応できています。6月から現在(11月)までWHOMのサービスを活用していますが、実際に1名のエンジニアを採用することができました。
母集団が広がったことでこれまで難しかったミドル以上の層にもアプローチできるようになりましたね。さらに、募集作業に割く時間が減ったことで1人ひとりの候補者に対して採用のクロージングをじっくりと考える余裕が生まれたのも大きな変化です。
他社の採用事例を知る機会を得られて判断もしやすくなりました。採用に関する情報は一般的に公開されることが少ないためいつも客観的な意見をいただけるのが嬉しいです。リクルーターの方だけでなくWHOMのCOOである中島さんからもアドバイスをいただける場面があり、幅広い視点を得られるのは非常に心強いと感じています。
どんな方に入社してほしいですか?また、貴社の魅力はどんなところでしょうか?
よく「物流の知識は必要ですか?」と聞かれるのですが、そこまで必要ではありません。それよりも、未知の領域を楽しめる方や、自分ごととしてプロダクトを捉え、開発に取り組める方に来ていただきたいです。技術を目的ではなく、社会課題を解決する手段と考えられる方が理想です。事業を大きくしていくことを一緒に楽しみながら、自ら積極的に提案していただける方を歓迎します。
当社の仕事の魅力は、現状まだDXが進んでいないノンデスク産業を、自分たちの手で変えていけることです。DXの余地が大きい分、自ら進める面白さを実感できます。対象とする市場の規模が非常に大きい点も魅力的でしょう。現時点で物流テックスタートアップの中で最大規模になっており、これから業界を牽引する存在になれると思いますし、会社が成長していく過程を楽しめる環境にあります。HR事業を手掛けていることから、事業ポートフォリオにおけるキャッシュエンジンがあり、安心して開発に集中できるのも当社ならではの特徴ですね。
今後の取り組みや展望をお聞かせください。
当社のビジョンは「テクノロジーの力でノンデスク業界が主役の世界を作る」というものです。現在は物流・建設・製造などのノンデスク産業全体に対して「クロスワーク」、物流業界に特化した「ロジポケ」などのプロダクトを展開しています。今後は物流以外のSaaS領域にも展開を広げ、ノンデスク業界全体で活用できるプロダクトを開発していきたいと考えています。
各業界のバーティカル(特定の業界やニッチな分野に特化したソフトウェアサービス)を立ち上げるなかで、マルチプロダクト開発を通じて業界の中でも深い部分まで入り込み、顧客課題を解決していきます。そして、物流、製造、建設など様々なノンデスク産業に向けてマルチバーティカル戦略を推進し、さらに大きなサービスをつくり上げることを目指しています。バーティカルと、ホリゾンタル(幅広い業界で利用できるソフトウェアサービス)を掛け合わせたプロダクト開発を、新たに仲間になる方と楽しみながら進めていきたいです。