採用代行(RPO)とは、求人広告の選定、ダイレクトメッセージの作成・送信、選考など、採用活動に必要な業務を代わりに実施してくれるサービスです。
しかし「採用代行会社の違いがわからない」「メリット・デメリットが気になる」といった企業は多いでしょう。
そこで本記事では、採用代行会社を10選に絞った比較やメリット・デメリット、注意点などを詳しく解説します。
目次
採用代行(RPO)会社10選
本記事で比較する採用代行会社は、以下のとおりです。
- 株式会社WHOM
- 株式会社ネオキャリア
- 株式会社マイナビ
- 株式会社クリーク・アンド・リバー社
- 株式会社VOLLECT
- マンパワーグループ株式会社
- パーソルキャリア株式会社
- 株式会社ONE
- HeaR株式会社
- 株式会社プロジェクトHRソリューションズ
それぞれの特徴について、解説します。
株式会社WHOM
支援業務 | 中途採用海外採用 |
特徴 | エンジニア採用が強み採用活動、ブランディングまでトータルサポートスカウトメールの返信率が最大で30倍にもなる実績 |
料金 | 要問い合わせ |
URL | https://whom.jp/ |
株式会社ネオキャリア
支援業務 | 新卒採用中途採用アルバイト・パート採用 |
特徴 | 採用のあらゆるノンコア業務に対応可能累計5,000社以上の支援実績 |
料金 | 10万円~/月額 |
URL | https://www.neo-career.co.jp/ |
株式会社マイナビ
支援業務 | 新卒採用中途採用 |
特徴 | 採用管理システムAOLCを活用した応募者の一元管理大型案件の実績多数 |
料金 | 要問い合わせ |
URL | https://saponet.mynavi.jp/service_career/detail/20210506191702.html |
株式会社クリーク・アンド・リバー社
支援業務 | 新卒採用中途採用 |
特徴 | IT/Web系人材に特化登録者8.5万人から紹介可能スポットでの相談・依頼が可能 |
料金 | 要問い合わせ |
URL | https://hr.high-five.careers/ |
株式会社VOLLECT
支援業務 | 新卒採用中途採用 |
特徴 | ダイレクトリクルーティングの戦略から配信まで代行安価な価格から依頼可能 |
料金 | 10万円~ |
URL | https://vollect.net/proscout/ |
マンパワーグループ株式会社
支援業務 | 新卒採用中途採用 |
特徴 | 日本国内144拠点・世界80ヵ国で展開オフサイト型・オンサイト型・ハイブリッドから選択可能 |
料金 | 要問い合わせ |
URL | https://www.manpowergroup.jp/client/serve/employ/ |
パーソルキャリア株式会社
支援業務 | 新卒採用中途採用 |
特徴 | 大型採用プロジェクトへの対応可能採用計画から依頼可能 |
料金 | 要問い合わせ |
URL | https://www.tempstaff.co.jp/client/ |
株式会社ONE
支援業務 | 新卒採用中途採用アルバイト・パート採用 |
特徴 | 応募者管理・面接代行・母集団形成などの部分的な依頼が可能約3,000件の実績 |
料金 | 要問い合わせ |
URL | https://one-group.jp/humanresource/outsource/index.html |
HeaR株式会社
支援業務 | 新卒採用中途採用 |
特徴 | 累計100社以上の支援実績採用計画からトータルサポート |
料金 | 要問い合わせ |
URL | https://hear-rpo-lp.com/ |
株式会社プロジェクトHRソリューションズ
支援業務 | 新卒採用中途採用 |
特徴 | 累計60社以上の支援実績採用計画から実務までトータルサポート |
料金 | 20万円~/月額 |
URL | https://digireka-hr.jp/hrsolution-lp-3/ |
採用代行(RPO)を活用する3つのメリット
採用代行のメリットは、以下のとおりです。
- 自社では解決できない採用課題を解決できる
- ノウハウを蓄積できる
- 別の施策に注力できる
採用代行をすぐ活用するのではなく、メリットが自社に適しているか確認してから検討するようにしましょう。
自社では解決できない採用課題を解決できる
採用代行を活用するメリットの一つは、自社では解決できない採用課題を解決できる点です。採用活動を始めても、母集団形成やスカウトメールの作成・送信など不明・不安が出てくれるはずです。
しかし、採用代行会社は市場の採用動向や傾向を常に追跡しており、その情報をもとに効果的な採用戦略を立案します。そのため、企業は新たな採用方法やツールを導入し、より効果的な人材獲得につながる戦略を展開できます。
また、採用代行会社は採用プロセスにおける効率的な手法や改善点についての知見も持っているので、適切なタレントプールの構築・選考プロセスの最適化を図れるでしょう。
ノウハウを蓄積できる
ノウハウを蓄積できるのも、採用代行を活用するメリットです。採用活動をプロに依頼することで、自社に足りないノウハウを聞けたり、アドバイスをもらえたりします。
採用代行を活用すると費用が発生しますが、専門的なアドバイスを受けながら活動を進めれば、徐々に自社だけで簡潔できるノウハウが蓄積します。
採用活動における知識が身につけば、内製化ができ、低コストに抑えながら実施できるようになるはずです。
採用代行を活用することで得られるノウハウは、結果的に企業の資産として残るため、利用する大きなメリットとしてあげられるでしょう。
別の施策に注力できる
別の施策に注力できるのも、採用代行を活用するメリットです。採用活動は求人広告の選定から内定まで多岐にわたるプロセスがあります。
企業としての規模を拡大するために事業戦略を練るものの、採用活動に割く時間がないというケースも多いはずです。しかし、採用代行会社に採用タスクを委託することで、他の重要な事業活動や戦略的取り組みに集中できます。
採用代行会社は、企業の今後の活動も踏まえたうえで採用戦略の立案・実施を行うため、規模拡大に合わせた利用が可能です。
企業は採用代行会社に採用タスクを委託することで、自社の中長期的なビジョンや目標を追求するためのリソースや時間を確保できるでしょう。
採用代行(RPO)を活用する3つのデメリット
採用代行を活用するデメリットは、以下のとおりです。
- 必ず結果が出る保証がない
- 採用業務に時間のズレが起こる
- 費用が発生する
採用代行にはメリットがある一方で、デメリットも存在します。メリットだけで判断してしまうと、活用後に後悔するかもしれません。
採用代行を利用する場合は、デメリットも視野に入れたうえで検討しましょう。
必ず結果が出る保証がない
採用代行を活用するデメリットの一つは、必ず結果が出る保証がない点です。採用プロセスは多くのプロセスがあるため、成功に時間が要する場合があります。
採用活動における成功は、求職者の応募状況や市場の需要、競合他社との競争など、さまざまな外部要因によって影響を受けます。また、企業が求める要件や条件と求職者のニーズとのマッチングが図られない場合もあるでしょう。
採用代行を活用する際は、必ずしも成功するとは限らない点を踏まえたうえで利用することが大切です。
採用業務に時間のズレが起こる
採用業務に時間のズレが起こるのも、採用代行を活用するデメリットです。
採用代行は通常、企業のニーズにもとづいて採用プロセスを立案し、求人広告の設計や候補者のスクリーニング、面接のスケジュール調整などを行います。しかし、企業と採用代行との間にコミュニケーションの遅れや認識のズレが生じるときもあるはずです。
このようなズレは、求職者の選考プロセスに遅延をもたらす可能性があります。採用プロセスが円滑に進まないことで、求職者の関心が低下したり、他の企業への就職を選択するリスクが高まったりする場合があります。
採用代行を活用する場合は、結果が出た際にスプレッドシートに記入するなど、業務の結果を共有する方法を決めることが大切です。
費用が発生する
費用が発生するのも、採用代行を活用するデメリットです。採用代行費用には、求人広告の作成や掲載、候補者のスクリーニング、面接プロセスの管理などが含まれます。
また、一部の採用代行は成功報酬型の契約を提供するときがあるでしょう。
採用代行を活用する場合は、初期費用から月額費まで考えたうえで検討する必要があります。採用代行によっては、サービスをカスタマイズできるため、必要最低限のコストに抑えることも可能です。
また、採用代行の利用後にかかる従業員の固定費がある点も忘れないようにしましょう。採用代行の費用も踏まえたうえで検討することで、自社に適切か判断できます。
採用代行(RPO)で依頼できる業務
採用代行を活用することで依頼できる一般的な業務は、以下のとおりです。
- 採用計画の立案・改善
- 求人広告作成・運用
- 応募者管理
- DM・スカウト配信
- 説明会開催
- 書類選考
- 選考日程調整
- 面接
採用代行を活用する際は、以上の業務からスポット依頼することも可能です。
採用代行(RPO)の料金相場
採用代行の料金は、以下2パターンによって変動します。
- 月額一律制
- 業務量に応じた課金制
主な業務の料金例は、以下のとおりです。
- 新卒・中途媒体の管理:5~60万円/月
- 選考日程調整:3万円~/月
- DM・スカウト配信業務:5万円/月
- 面接:30万円~/月
採用代行の料金は、会社によって異なるため、活用する際は確認・比較をしてから利用しましょう。
採用代行(RPO)を依頼するときに確認すべき4つの注意点
採用代行の注意点は、以下のとおりです。
- 自社だけで解決できない悩みであるか再検討する
- 支援実績を比較する
- 依頼範囲を明確にする
- 進捗の共有方法を決める
採用代行を利用して損をしたと思わないようにするためには、注意点を確認することが重要です。
自社だけで解決できない悩みであるか再検討する
採用代行を活用するときの注意点の一つは、自社だけで解決できない悩みであるか再検討する点です。採用代行は費用がかかるため、自社の採用活動にはどのような課題があり、どの領域で支援が必要なのかを明確に把握する必要があります。
活用しないでも問題ない活動を代行してしまうと、必要以上に費用を支払い、他の業務にコストを割けないかもしれません。採用の課題は、求人広告の効果的な設計や掲載、候補者の選考など多岐にわたる可能性があります。
チームが本来の業務に集中できるようにするためにも、採用代行に業務の一部またはすべてを委託するかどうかを判断する前に、自社のニーズとリソースを正確に把握しましょう。
支援実績を比較する
支援実績を比較するのも、採用代行に依頼するときの注意点です。採用代行には、特定のサポートに特化した場合もあれば、トータルサポートしている場合もあるため、サービスごとに強みが異なります。
採用代行を効果的に活用するには、サービスや実績を詳細に比較し、自社のニーズに適したパートナーを選択することが重要です。支援実績の比較には、過去の取引実績や成功事例、顧客の声などが含まれます。
支援実績を比較したうえで、自社に適した採用代行を選択できれば、より効果的な活動ができるでしょう。
依頼範囲を明確にする
依頼範囲を明確にするのも、採用代行に依頼するときの注意点です。なぜなら、企業によって担当したい採用活動もあるはずだからです。
たとえば、面接や説明会は自社だけで担当したい場合があるでしょう。その際は、採用代行に求める具体的な役割や担当業務を明確に定義する必要があります。
依頼範囲を明確にすることにより、両者の役割・責任が決まるため、業務遂行における誤解やすれ違いを防げるでしょう。
進捗の共有方法を決める
進捗の共有方法を決めるのも、採用代行に依頼するときの注意点です。その理由は、進捗状況や成果物について定期的な共有を行うことで、業務の透明性を確保し、プロジェクト遂行における課題・進捗の遅れなどに対応できる体制を整えられるからです。
また、定期的な報告やミーティングなどを通じて、プロジェクトの進行における課題・リスクを早期に把握し、適切な対策を検討する必要もあります。
進捗を共有する際は、Googleスプレッドシートなどリアルタイムで確認できるツールの利用が適しているでしょう。
採用代行(RPO)で採用課題を解決しよう
採用代行は自社に足りない採用課題を明確にし、改善をしてくれるため、効果的な活動ができるようになります。しかし、採用代行を活用するメリット・デメリットを把握しないまま利用すると、後になって後悔するかもしれません。
採用代行を活用するときは、自社が活用してメリットがあるのか否かを明確にしたうえで検討しましょう。