コラム記事

2023年10月3日 コラム
この記事の監修者:株式会社WHOM 編集部

中途採用方法の選び方とは?トレンドは攻めの採用

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「自社に合った中途採用の方法がわからない」「なるべくコストを抑えて採用したい」

中途採用の方法に悩んでいる担当者は多いと思います。採用方法は年々進化しており、企業によって適切な採用方法も異なります。

今回は様々な採用方法のメリット・デメリットから目的に沿った採用方法まで、幅広く紹介いたします。

中途採用方法について

中途採用の方法はどんどん進化しており、採用担当者も自社に合った採用方法を選択するのが難しくなっています。

新しい採用方法が出てくる中で、現在のトレンドは「ダイレクトリクルーティング」「ソーシャルリクルーティング(SNS)」「リファラル採用」などと言われています。これらはどれも企業から求職者へアプローチする攻めの採用方法です。

現在の中途採用市場は人材不足が深刻化しています。これまでのように待ちの採用方法だと少ない人材を他社に奪われてしまうため攻めの採用方法がトレンドとなっているのです。

次の表は採用担当者へ聞いた、直近1年間(2022年)の中途採用で利用したサービスの満足度です。

利用手段満足計
転職サイト73.5
転職エージェント(人材紹介サービス)70.7
ハローワーク61.1
知人からの紹介(リファラル採用)82.6
紙媒体の求人広告57.5
ダイレクトリクルーティング83.2
ソーシャルリクルーティング(SNS)77.4

参考:中途採用状況調査2023年版(2022年実績)| マイナビ

2019年のdodaの調べによると、求職者が転職を決定した手段の割合は次の通りです。

転職手段割合
転職サイト43.4%
転職エージェント(人材紹介サービス)15.6%
ハローワーク15%
知人からの紹介(リファラル採用)6.5%
紙媒体の求人広告3.6%

参考:直近の転職先を決定した転職手段 | doda

上記2つのデータから、現在も中途採用のメイン手段は転職サイトですが、トレンドの「ダイレクトリクルーティング」「ソーシャルリクルーティング(SNS)」「リファラル採用」が採用担当にとっては高い満足度となっていることがわかります。

どの採用方法を選択するかは自由ですが、採用する目的や会社の規模、かけられる費用などによって選び方はさまざまです。

まずは代表的な中途採用方法の特徴とメリット・デメリットを紹介します。

採用方法の種類12選

転職サイト

インターネットで求人を掲載しているサービスで、企業は広告掲載料を支払い、転職サイトに求人を掲載してもらいます。転職サイトを見た求職者は、サイトを通して応募するという流れです。今でも最もメジャーな採用方法です。

企業が広告掲載料を支払っているので、求職者は無料でサービスを利用することができます。

具体的なサービス

・リクナビNEXT・マイナビ転職

メリット

幅広い層の求職者に見てもらえます。求職者は無料で利用できるため、登録者数が多い傾向にあります。その母数の多さから、他のサービスと比べると広く浅くアプローチできる方法です。

デメリット

自社に合う人材が見つからない場合があります。企業側からは応募者を絞ることはできないので、自社が求める人材から応募が来るとは限りません。

紙の求人媒体

地元の求人誌や新聞の折り込みチラシに掲載する方法です。スーパーやコンビニなどに設置されていることが多く、主婦などのミドル層が手に取りやすいので、アルバイトやパートを募集する際によく利用されます。

メリット

エリアを絞るため、低コストで求人を出すことができます。

デメリット

若い層は手に取ることが少ないので情報が届きにくいです。

転職エージェント(人材紹介サービス)

人材を求めている企業と転職したい人をマッチングするサービスです。エージェントは企業と求職者、それぞれから希望の条件をヒアリングしマッチングを行います。料金は基本的に無料で、実際に採用された際に企業のみが成功報酬を支払います。

具体的なサービス

・リクルートエージェント・マイナビエージェント・doda・ビズリーチ

メリット

採用担当者の工数を減らして優秀な人材を採用することができます。転職エージェントが希望する条件の人材を常に探してくれている状態なので、社内で人手をかける必要がありません。

デメリット

他の採用方法と比較して料金が高いです。成功報酬は採用者の年収の35%が相場だと言われています。

ダイレクトリクルーティング

企業が求職者へ直接アプローチする方法のことです。求職者は履歴書や職務経歴書などをデータベースに登録し、企業は自社に合った求職者を探して直接スカウトを送ります。

具体的なサービス

・Wantedly・Green・ミイダス

メリット

転職エージェントよりも費用を抑えて優秀な人材を採用できます。企業自ら求職者を探すので、自社の求める人材を転職エージェントよりも安く採用できます。

デメリット

時間と工数が増加しやすいです。登録されているユーザーの中から自社にあう人材を選択し、アプローチする担当者を社内で設定する必要があります。

人材派遣

人材派遣会社に依頼し、派遣会社が雇用しているスタッフを一定期間自社に派遣してもらうサービスです。正社員やアルバイトと異なり、直接雇用契約を結ぶわけではありません。

具体的なサービス

・パソナ・テンプスタッフ

メリット

必要なときにのみ人材を確保できるので、コストを抑えられます。また採用や育成にかかるコストも抑えることができます。

デメリット

直接雇用しているスタッフではないため、イレギュラーな業務や重要な業務をお願いすることができません。

ハローワーク

厚生労働省が設置しており、誰でも無料で利用できる施設です。企業も無料で求人情報を登録することができます。求職者は登録されている求人票を見てエントリーしたり、ハローワークのスタッフが求職者へ企業を紹介してくれます。

メリット

無料で求人を掲載できますし、ハローワークは求職者へ求人の紹介も行ってくれるので、コストを抑えることができます。

デメリット

管轄する地域の求職者に対してのみ求人を掲載するので、その地域で求職者が少なければ応募が集まりにくいです。

オウンドメディアリクルーティング(自社採用サイト)

自社で保有しているメディアのことで、主に会社が運営しているホームページやブログなどを指します。自社のホームページに採用ページを設置したり、採用に関するブログを投稿することで、求職者へアピールします。

メリット

企業の魅力が視覚的に伝わりやすい方法です。自社で作成しているページなので、企業理念や社風、経営者に関する話など、自分たちの好きな内容を発信することができますし、ページのレイアウトも自由に編集できます。ノウハウやアイディアによって企業による特色がでやすいので、企業の雰囲気をアピールする場となります。

デメリット

採用までに時間がかかります。かなりの知名度がない限り、自社サイトのみで採用まで達成することは難しいです。転職サイトや転職エージェントなど、求職者に対して発信する媒体と併用することでより効果を発揮することができます。

ソーシャルリクルーティング(SNS)

SNSを使った採用方法です。TwitterやInstagramを使って自社の求人情報や社内の様子を発信することで、求職者の興味を惹くようにアピールします。最近ではYouTubeやTikTokを使って発信する企業も増えています。

メリット

20~30代の求職者へ届きやすく、拡散力が最も高い方法です。また、普段から社内の様子を写真付きで投稿することができるので、企業と求職者との間のミスマッチを防ぐことができます。「入社後に雰囲気が合わなかったので早期退職する」という事態を防ぐことができます。

デメリット

運用に手間がかかってしまうのがSNSのデメリットです。SNSは定期的に更新しなければ効果がないので、更新する担当者やルールを決めていかなければいけません。また、ある程度のフォロワーが集まるまでは効果を実感しにくい方法です。

転職イベント

企業と求職者を結ぶイベント。転職フェア、転職セミナーなどが含まれます。

メリット

一度に多くの求職者と出会うことができます。自社に興味のなかった層へもアピールすることができるので、認知度を広めることが最も大きな目的です。

デメリット

コストと工数がかかってしまいます。基本的に出展にはコストがかかりますし、ブースに訪問する求職者の対応や資料の準備など、人手もかかってしまいます。

リファラル採用

社員や取引先の知り合いを紹介してもらい採用することです。

メリット

リファラル採用は採用率や定着率が高い傾向にあります。社員や取引先は企業にマッチした人材を紹介してくれるので、スムーズに採用できたり、採用後の定着率も高くなります。

デメリット

評価基準の設定が難しいです。紹介で入社する社員なので、設定する評価基準は周りの社員も気にしています。他の社員からの理解も得ることができる評価基準の設定が重要です。

選び方のポイント

各手法の特徴を把握し、自社の採用課題にあった方法を選ぶ

採用で気をつけるべきポイントは下記です。

・費用・採用担当者の工数・人材の質・スピード・採用人数

採用するにあたっての優先順位をつけ、自社にあった採用方法を選びましょう。

1つの採用方法だけでなく、状況にあわせて複数の方法を組み合わせる

中途採用は1つの方法だけでなく、同時にいくつかの方法を組み合わせることで相乗効果が期待できます。

採用において企業の認知度は応募率を大きく左右するので、複数の採用方法を行いながら認知度を高めることで、人材の獲得を目指しましょう。

無料の採用方法である「ハローワーク」「ソーシャルリクルーティング(SNS)」は、コストをかけられない企業も併用しやすいおすすめのサービスです。

定期的な振り返り・見直しを行う

「ずっと使っていた採用方法がいつのまにかアクセスがなくなっていた」「昔はまったく効果がなかったのに、企業が大きくなったのでダイレクトリクルーティングですぐに採用できた」など、企業の規模や認知度が変化することで最適な採用方法は変わってきます。

また採用方法のトレンドによっても求職者が集まりやすい媒体が変化します。 

場面ごとに適した採用手法の選び方

なるべく早く採用したい場合

・転職サイト・転職エージェント・ダイレクトリクルーティング・人材派遣

転職エージェントダイレクトリクルーティングは求職者の情報を見て選考するか判断することができるので、母数を絞った状態で採用活動を行うことができ、早期の採用へつながります。

採用担当者の工数を抑えたい場合

・転職エージェント・人材派遣

自社に合った人材をリストアップする工程を代理で行ってくれる転職エージェント人材派遣は、採用担当者の工数を減らすことができます。採用担当者が少なかったり、他の業務と並行して採用活動を行う場合などにおすすめの採用方法です。

採用コストを抑えたい場合

・ハローワーク・オウンドメディアリクルーティング(自社採用HP)・ソーシャルリクルーティング(SNS採用)・リファラル採用

中小企業やベンチャー企業など、採用にあまりコストをかけられない場合は無料で行える採用方法を活用しましょう。これらの無料で行える方法と併用しながら、有料の媒体をポイントで使用すると効果的な採用活動となります。

多くの人数を採用したい場合

・求人サイト・転職イベント

求人サイト転職イベントは多くの求職者の目に入るので、複数人の採用を目指す場合に適しています。

質の高い人材を重視する場合

・転職エージェント・ダイレクトリクルーティング・リファラル採用

求職者の質を重視する場合は、選考の前段階で経歴やスキルを判断できる方法を活用しましょう。転職エージェントでは、エージェントに希望する人材を伝えておけば、マッチする人材のみを紹介してくれます。

最新のトレンド方法とユニークな方法

最新のトレンド方法

少子高齢化が進み、市場に人材が少なくなっている昨今は、待ちの採用活動から攻めの採用活動にシフトチェンジする流れがあります。

求人サイトや自社採用サイトだけで応募者を待つのではなく、ダイレクトリクルーティングやエージェントなどの併用が効果的です。

またSNSを頻繁に更新して自社をアピールすることで、認知度を上げ応募へと促す方法もトレンドとなっています。

ユニークな方法

独自の採用方法を行うことは、応募者が集まるだけでなく企業のブランディングとしての効果も期待できます。

・インフルエンサー採用 / OWNDAYS株式会社・オンライン完結型採用 / PayPay株式会社・オフィス冒険選考 / VOYAGE GROUP・エゴサーチ採用 / 面白法人カヤック・自社愛採用 / IKEA

人材が少ない中で採用方法で他社と差別化を図ることは効果的な採用手法であると、注目を集めています。

まとめ

採用方法も多様化する中で、どの方法を組み合わせるかによって、コストを抑えることができたり優秀な人材と出会える可能性も増えてきます。自社の採用課題を明確にし、採用方法を選ぶ根拠を持ちましょう。