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2023年10月3日 コラム
この記事の監修者:株式会社WHOM 編集部

中途採用の費用は平均いくら?採用コストの相場や抑えるポイントを解説

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「中途採用には平均いくらかかるの?」「中途採用で費用を抑える方法を知りたい」

中途採用にかかる費用について、このように悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

中途採用の費用は、採用方法や業種などにより異なりますが、平均だと1人あたり103.3万円かかります。今回は中途採用で費用がかかるポイントや費用を削減する方法について詳しく解説していきます。

採用費用とは

採用費用とは、人材を採用するためにかかる費用のことを言います。同じ意味で「採用コスト」と呼んだりもします。採用費用や採用コストは、実際に採用するまでにかかるトータルの費用のことです。

一方、似たような言葉で「採用単価」という言葉がありますが、採用にかかる1人当たりの単価を指します。採用までにトータルでかかる「採用費用」を採用した人数で割った金額が「採用単価」ということになります。

中途採用はどこで費用がかかるのか

中途採用において実際に人材を採用できるまでには、費用がかかるポイントがいくつかあります。まずはどんな費用がかかるのか、ひとつずつ見ていきます。

内部コスト・外部コスト

採用にかかる費用は内部コストか外部コストのどちらかに分けられます。

内部コスト

・採用に関わる面接官や採用担当者、電話対応する人などの人件費・応募者に支払う交通費や宿泊費・懇親会などの交際費

内部コストとは採用の担当者や関わった社員の人件費など、社内の業務で発生するコストのことが大半です。また応募者の交通費や宿泊費、懇親会の費用なども含まれます。

基本的には採用に関わった社員の人件費が大半です。一日当たり採用業務に費やした時間や業務量を抽出し計算する必要があるので、はっきりとした金額を出すことは難しいです。

内部コストで採用費用が圧迫されている場合もあるので、自社の内部コストを把握することは重要です。

外部コスト

・求人サイトに掲載する広告費用や人材紹介会社の紹介費用など・採用管理システムなどのシステム利用費・会社案内やパンフレットなどの制作費・会社説明会やセミナーなどの会場費・内定者のための研修費用(外部への委託の場合)

外部コストとは、採用活動において自社以外の外部へ支払うコストのことです。外部コストは求人媒体の使用料やシステム利用料、会社説明の会場費用などの合計なので、内部コストに比べてはっきりとした金額が出しやすいです。

採用費用を内部コストと外部コストに分けることで、「自社がどこにコストをかけすぎているか」「よりコストをかけるべきポイントはどこか」を明確にすることができます。

採用費用が増える理由

年々、採用にかかる費用は増えてきているといわれています。採用費用が増えてしまうのは次のような原因が考えられます。

・採用活動が長期化している・ミスマッチにより入社後すぐに退職される

近年は少子高齢化と東京一極集中により、どこの企業も人材不足に悩まされています。市場に不足している人材を企業が取り合うので、採用活動は長期化してしまいます。採用が長期化すると企業は採用サイトなどの求人媒体を利用する期間が長くなるので、外部コストがかかってしまい、必然的に採用費用が増えてしまっている現状です。

また、少子高齢化による人材不足は社内で採用を担当する人手が足りないということにもつながります。採用にかけられる人手が足りないと、人材紹介会社やダイレクトリクルーティングサービスを利用して人手を補うため、外部コストがさらに増幅してしまいます。

採用活動の長期化は、採用費用が増えてしまう大きな要因です。

もう一つの原因となる企業と求職者のミスマッチは、内定辞退や入社後早期の退職を引き起こします。内定辞退や早期の退職があれば、採用活動のやり直さなければいけないので、コストが倍かかってしまいます。

採用活動の長期化とミスマッチを防ぐためには、自社に合った採用方法を選択することが重要です。

後ほど詳しく解説いたします。

中途採用はいくらの費用がかかるのか

実際に中途採用にいくら費用がかかっているのか具体的な数字を見ていきます。

「就職白書2020」によれば、2019年ひとりあたりの平均採用コストは103.3万円です。2018年の平均採用コストは83万円なので、増加していることがわかります。

増加している原因は、先ほど述べたように少子高齢化による人手不足で外部コストが上昇したことが考えられます。

ちなみに新卒の2019年のひとりあたりの平均採用コストは93.6万円です。中途採用が新卒採用に比べてコストが高いのは、「求める人材のハードルが高いこと」が原因だと言われています。新卒採用はこれから育てていく人材を見つけるのに対し、中途採用は即戦力を求めるため、採用に時間がかかります。

参考:就職白書2020 | 就職みらい研究所

ひとりあたりの採用費用

ひとりあたりの採用費用の計算方法は次の通りです。

ひとりあたりの採用費用=全体の中途採用コスト÷実際に入社した人数

自社のひとりあたりの採用費用と全国の平均を比較して、改善の余地があるのか検討しましょう。

種類別の採用費用の相場

マイナビの調査による2021年の採用費用のデータを紹介します。

自社の採用費用と相場と比較して、改善が必要なポイントを確認しましょう。

従業員数別の相場

従業員数別の中途採用にかける予算と実績は次の通りです。

従業員数予算実績採用者数
50人以下132.5万円104.2万円2.4人
51~300人272.0万円277.5万円6.5人
301~1000人458.3万円360.6万円13.1人

出典:中途採用状況調査2022年版(2021年実績) | マイナビ

中途採用の採用方法別の相場

次に採用方法別の予算と実績を紹介します。

中途求人広告

従業員数予算実績
50人以下46.6万円40.1万円
51~300人64.0万円53.6万円
301~1000人106.0万円95.0万円

出典:中途採用状況調査2022年版(2021年実績) | マイナビ

人材紹介

従業員数予算実績
50人以下107.6万円77.8万円
51~300人254.2万円259.6万円
301~1000人316.3万円183.5万円

出典:中途採用状況調査2022年版(2021年実績) | マイナビ

合同企業説明会

従業員数予算実績
50人以下76.5万円53.2万円
51~300人36.3万円40.0万円
301~1000人81.4万円64.6万円

出典:中途採用状況調査2022年版(2021年実績) | マイナビ

すぐにできる採用費用を抑えるポイント

採用費用を抑えるポイントは次の4つです。

・内部コストを見直す・自社に合う採用方法を選択する・ミスマッチをなくす・内定者フォローを行う

内部コストを見直す

採用費用としてまずは内部コストを見直してみましょう。内部コストのうち、社員の給与などは削減することが難しいので、その他で削減できる費用を検討してみることが重要です。

採用活動における工程を工夫することも内部コストの削減につながります。

具体的な点だと、私が採用担当したベンチャー企業ではまだ採用の体制が整っていなかったため、下記のような基本的な部分から見直しました。

・応募のメールに自動で返信するように設定・面接の評価シートを改善

また、懇親会などの交際費や研修費用など、削減しても直接採用へ影響しないコストも使いすぎていないか確認しましょう。

自社に合う採用方法を選択する

自社に合う採用方法を選択することで、無駄なコストを抑えることができます。求める人材やかけられる採用費用、人材が必要になるまでの期間により最適な採用方法は変わってきます。まずは求める人材、かけられる採用費用、いつまでに人材が必要なのかを明確化しましょう。

無料で行える採用方法として、SNSによる採用、リファラル採用などがあります。無料で行える採用方法と有料の求人媒体を併用することで、コストを抑えた効率的な採用活動ができます。

無料で行える採用方法については、後ほど詳しく解説いたします。

ミスマッチをなくす

採用活動においては、企業と求職者の間にミスマッチが起きてしまうことがあります。せっかく採用してもミスマッチがあり内定辞退や早期の退職につながってしまうと、再度採用活用をする必要があるのでコストがかさんでしまいます。

採用のミスマッチは企業と求職者の認識のズレから生じますが、原因としては企業の雰囲気や社風が合わないことにより引き起こされることが多いです。採用までの過程で企業内のいつもの雰囲気や、実際に働いている社員を見てもらうことで、ミスマッチを防ぐことができます。

具体的には、カジュアル面談を取り入れ、実際に働くときに近い状況を用意したり、SNSやブログで社員の1日の様子を紹介することが効果的です。

私が採用担当として働いていた際はSNSに力を入れていました。普段社員がはたいている様子や社内イベントの様子を写真付きで投稿することで、社内の雰囲気を求職者がイメージしやすいよう心掛けていました。

 

内定者フォローを行う

面接や内定を通知した後に行うフォローは内定辞退率に直結します。採用から入社までの間も定期的に連絡をとることで、選考時のモチベーションを保ちながら入社までの期間を過ごすことができます。

私は実際に、内定後に簡易的な課題を出したり雑談形式のオンラインミーティングを開催することで、内定者のフォローを行っていました。

 

採用費用を削減するための具体的な方法

採用費用を削減するための方法として、有料のサービスと無料の採用方法を併用することをおすすめします。

リファラル採用

リファラル採用とは、社員の知人を紹介してもらう採用方法です。基本的にリファラル採用にかかるコストは、紹介してくれた社員への報酬がほとんどです。報酬も企業が自由に設定することができ、1万~30万円が相場と言われています。

例えば同じように人材紹介会社を使用した場合の紹介手数料は、採用者の年収の30~40%が相場です。

リファラル採用を活用すれば、コストを抑えることができます。

ソーシャルリクルーティング(SNSによる採用)

SNSを使った採用活動であるソーシャルリクルーティングを行えば、採用費用を抑えることができます。最近ではX(Twitter)、Instagram、Facebookで応募者を集める企業も増えています。

SNSのメリットは、基本的に無料で利用できるのでコストを抑えて採用活動ができる点です。SNSを上手く活用すれば企業の認知度を高めることができるので、SNSで直接応募者を集められなくても、他の採用媒体を通して応募者があつまる場合があります。SNSは他の採用媒体との相乗効果が高いので、費用削減のためにも上手く活用しましょう。

無料で求人を掲載できるサービスを活用する

最近では無料で求人を掲載できるサービスが増えています。採用をはじめたばかりの企業や、採用にあまりコストをかけられない企業は、まず初めに無料の求人サービスからはじめてみてはいかがでしょうか。

・ハローワーク・Indeed・求人ボックス・engage

まとめ

中途採用は即戦力の人材が必要であり、必然的に採用に至るまでにある程度の費用を準備しなければいけません。コストがかかる部分と、削減できる部分を見極め、自社に合った採用方法を選択しましょう。

人材は企業の業績に直結します。適切なコストをかけて採用活動を行えば企業に長く貢献してくれる人材に出会えますし、企業の知名度と業績も自ずと上昇すると思います。